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葬儀にドライアイスは本当に必要?安置や火葬日で変わる使い方と注意点

2025.6.12

著者:とわの杜

突然の別れに戸惑いながら、遺体の安置や葬儀の準備を進めるのは、大きな精神的・時間的負担です。中でも「ドライアイスの使い方がわからない」「どれくらい必要なの?」「安全面は大丈夫?」といった声は少なくありません。自宅での安置や火葬場の混雑によって数日待たされるケースもあり、適切な対応をしなければ、故人の尊厳を守ることが難しくなる場面もあります。

実際、ドライアイスは葬儀で遺体を保冷するうえで欠かせない存在ですが、その正しい知識はあまり知られていません。例えば、二酸化炭素の濃度が高くなることで中毒や事故を引き起こす可能性があるため、使用時には換気や設置方法に注意が必要です。また、火葬までの時間や遺体の状態によって、必要なドライアイスの量(kg)やセット方法も大きく変わってきます。これらを誤ると、余計な費用が発生したり、大切な葬儀全体の質が損なわれてしまうこともあるのです。

この記事では、公的機関の安全ガイドラインをもとに、ドライアイスの役割・必要量の目安・注意点などをわかりやすく解説します。最後までお読みいただければ、ご家族が安心して故人を見送るための準備が整い、不要なトラブルや損失を避けるための確かな判断材料が得られるはずです。

心に寄り添う葬儀をお届けします - とわの杜

とわの杜は、大切な方との最期のお別れを、静かで安らぎのある空間でお手伝いいたします。ご家族の想いに寄り添い、故人様との時間が悔いのないものとなるよう、真心を込めて支えさせていただきます。ご葬儀の形式はご希望に応じて対応しており、少人数の家族葬から一般葬まで、幅広くご提案が可能です。明瞭な料金体系と柔軟なサポート体制で、初めての方でも安心してご相談いただけます。葬儀後のサポートや事前相談にも丁寧に対応しておりますので、生前の備えにもご利用いただけます。とわの杜は、ご家族と故人様の想いを大切にした、あたたかな葬儀をご提供いたします。

とわの杜
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住所〒293-0057千葉県富津市亀田543
電話0439-66-0007

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葬儀でドライアイスを使う理由とは?

遺体の腐敗を防ぐため

ドライアイスが葬儀において必要とされる最大の理由は、遺体の腐敗を防ぐためです。人の体は死後すぐに細胞の分解が始まり、常温では数時間から半日程度で腐敗の兆候が現れます。特に夏場の高温多湿な環境下では腐敗の進行が早いため、冷却が必要不可欠となります。そこで使用されるのがドライアイスです。

ドライアイスは炭酸ガスを固体化させたもので、-78.5℃という極めて低い温度を維持します。これにより遺体周辺の温度を一気に下げ、細菌の繁殖を抑制し腐敗の進行を大幅に遅らせる効果があります。特に腹部や胸部など、体内からの腐敗ガスが出やすい部位を中心に適切に配置することで、見た目の変化を抑えた状態を保つことが可能です。

また、衛生面の観点からもドライアイスの使用は非常に重要です。腐敗が進むと異臭や液漏れが生じやすくなり、葬儀場や自宅での安置時に不快感や衛生上の問題が発生する恐れがあります。ドライアイスはこれらの事態を未然に防ぐ手段として、現代の葬儀には欠かせないアイテムとなっています。

以下に、ドライアイスの効果と腐敗防止の関係をまとめた表を掲載します。

効果項目内容
冷却温度約-78.5℃で、腐敗菌の活動を抑制
主な使用部位腹部・胸部・背中など体の中心部
使用時間通常は12~24時間ごとに補充が必要
使用量の目安1日あたり10kg前後(季節や遺体の状態により増減あり)
主な効果見た目の維持・臭気の防止・液漏れの防止・衛生状態の維持
使用時の注意点直接肌に触れないように布で包む・換気に注意・子供や高齢者への安全対策

このように、ドライアイスの役割は単なる冷却ではなく、故人を安らかに送り出すための重要な配慮のひとつです。遺族が落ち着いてお別れの時間を過ごせるようにするためにも、腐敗を防ぎ衛生状態を保つドライアイスの使用は、現代葬儀の基本ともいえる措置となっています。

お通夜や葬儀の日程調整のため

もうひとつ、葬儀でドライアイスが必要とされる大きな理由が、日程の調整を行うためです。日本の多くの家庭では、亡くなったその日あるいは翌日に通夜、さらにその翌日に葬儀・告別式を行うのが通例です。しかし実際には、遠方に住む親族の到着を待ったり、宗教者や火葬場のスケジュールとの兼ね合いなど、さまざまな事情で通夜や葬儀をすぐに行えないケースが多々あります。

たとえば親族の多くが他県に住んでいたり、海外から帰国する必要がある場合、葬儀まで2日~3日、場合によってはそれ以上の日数が必要となることもあります。その間に遺体の状態を保つためには、ドライアイスによる冷却処置が不可欠です。

また、近年では「葬儀の自由化」が進み、必ずしも伝統的な形式にとらわれず、土日開催や希望する会場・時間に合わせて柔軟に日程を組むことも増えています。こうした柔軟性を支える裏方の技術として、ドライアイスの存在が重要な役割を果たしています。

以下に、葬儀日程とドライアイス使用との関係をまとめます。

状況例ドライアイスが必要な理由
遠方から親族が来る到着まで数日待つ間に遺体の状態を保つ必要がある
宗教者や会場の都合が合わない希望日時まで日数が空くため、安置期間を延長する必要がある
火葬場の予約が取れない混雑時には2~3日以上後になることもあり、その間の腐敗防止が必要
週末に通夜・葬儀を行いたい平日を避けるために数日調整が必要
家族葬や自宅葬を希望する場合安置施設を使わず自宅で過ごすため、自力での保存対策として使用される

ドライアイスの使用は、遺族の精神的・時間的なゆとりを確保するためにも大きな意味を持っています。形式に縛られず、故人と家族が最後の時間を丁寧に過ごすためには、遺体の保存を可能にするドライアイスの存在が不可欠といえるでしょう。

ドライアイスの成分と特徴

ドライアイスとは、二酸化炭素を極低温にまで冷却し、固体化させた物質です。通常の氷とは異なり、液体になることなく直接気体へと変化する「昇華」という性質を持っています。このため、ドライアイスは溶けても水分が出ないという特徴があり、食品の冷却や遺体の保存といったシーンで非常に重宝されています。

ドライアイスの温度は約マイナス78.5度と極めて低いため、短時間で対象物の温度を急激に下げる効果があります。これにより、細菌の繁殖や腐敗を抑えるのに効果的です。葬儀においては遺体の腐敗を防ぐために不可欠な存在であり、衛生的な状態を保ちつつ、見た目も損なわずに保管するために使われます。

さらに、ドライアイスは煙のような白い気体を発生させることから、演出効果としても活用されます。これは気化した二酸化炭素が空気中の水蒸気と結びつき、視覚的に「白い霧」のように見えるからです。このような特徴を持つことから、葬儀の場面だけでなく、物流、医療、食品、エンターテインメントなど幅広い分野で応用されています。

以下は、ドライアイスの基本的な性質を表にまとめたものです。

項目内容
成分二酸化炭素(CO₂)
状態固体
温度約マイナス78.5度
昇華あり(液体を経ずに気体化)
水分の発生なし(溶けても水にならない)
主な用途冷却、保存、演出、輸送
安全性適切に取り扱えば安全、取り扱い注意が必要

このように、ドライアイスは「昇華性」「極低温」「水を出さない」という他の冷却材にはない性質を持ち、特に葬儀の現場では、清潔かつ確実に遺体の保存状態を保つために用いられています。

保存方法と取り扱いの注意点

ドライアイスは便利な反面、その性質から取り扱いに細心の注意が必要です。誤った保存方法や無防備な取り扱いは、思わぬ事故や健康被害の原因になりかねません。以下に、正しい保存方法と使用時の注意点を詳しく解説します。

まず、ドライアイスは密閉された容器に絶対に入れてはいけません。これは、ドライアイスが昇華して気体になる際に容積が急激に増え、密閉空間では内圧が高まって爆発する恐れがあるためです。そのため、保管には空気の逃げ道がある専用の発泡スチロールボックスや保冷容器を使用するのが基本です。

次に、ドライアイスに素手で触れるのは非常に危険です。皮膚に触れると凍傷を引き起こす可能性があるため、必ず厚手の手袋や専用トングを使用して取り扱うことが必要です。特に、子供や高齢者がいる環境では、保管場所にも十分注意し、触れられないように管理することが重要です。

以下に、ドライアイスを安全に保存・使用するためのポイントを表形式で整理しました。

注意点詳細説明
容器の密閉を避ける昇華により容器内圧が上昇し爆発の危険がある
素手での接触を避ける凍傷を防ぐため必ず手袋やトングを使用する
換気の徹底二酸化炭素による酸欠防止のため、特に室内では換気が必須
子供の手の届かない場所へ誤って触れてしまうリスクを排除
使用後の処分方法水を入れた容器などで自然昇華させ、安全に処理する

これらのポイントを守れば、ドライアイスは非常に安全で便利な冷却・保存手段となります。とくに葬儀という重要な場面においては、適切な使用と管理が求められるため、上記の注意点をしっかり把握しておくことが大切です。

ドライアイスが不要になるケースとは?

直葬・火葬式で当日火葬する場合

近年、葬儀の形式が多様化しており、その中でも「直葬」や「火葬式」といった簡略化されたスタイルを選ぶ方が増えています。これらの形式では、お通夜や告別式といった儀式を省略し、死亡確認後、比較的短時間のうちに火葬を行うため、ドライアイスの使用が不要になるケースがあります。従来の葬儀では遺体を数日間安置する必要があるため、その間の腐敗防止策としてドライアイスが欠かせませんでした。しかし直葬では、遺体が冷却設備を必要とする時間が極端に短縮されるため、条件次第では使用しない判断も可能です。

以下の表は、一般的な葬儀と直葬・火葬式の流れを比較したものです。

葬儀の形式お通夜告別式火葬までの日数ドライアイスの必要性
一般的な葬儀ありあり1日〜2日程度高い
火葬式・直葬なしなし当日または翌日条件により不要

このように、遺体の安置期間が短ければ短いほど、ドライアイスによる冷却措置の必要性は低下します。ただし、火葬場の空き状況や死亡確認の時間帯によっては、翌日以降になる可能性もあるため、完全に不要と判断するには慎重な確認が求められます。また、宗教や地域の慣習によっても対応が異なるため、葬儀社との事前相談が重要です。

直葬や火葬式を検討する際には、遺族や参列者の精神的な納得感も配慮すべき要素です。費用負担の軽減やスケジュールの簡素化といったメリットがある一方で、故人を偲ぶ時間が短くなってしまうという心理的デメリットも無視できません。費用と心のケアのバランスを考慮したうえで、ドライアイスが本当に不要なのか、冷静な判断が求められます。

安置施設での保冷設備が整っている場合

ドライアイスが不要になるもう一つの代表的なケースが、「冷蔵安置施設」の利用です。これは、専門の葬儀会館や斎場などが提供している設備で、病院の遺体保冷庫と同様に、遺体を低温状態で安置できる冷蔵環境を完備しています。このような施設に安置する場合、ドライアイスによる冷却措置は基本的に不要となります。

保冷設備の整った安置施設には以下のような特長があります。

項目内容
保冷温度帯0〜5度に設定されており、遺体の腐敗進行を抑制
24時間体制スタッフ常駐で対応。夜間や休日でも安置・引き取り可能
防臭・除湿対応密閉式で臭気や湿気を管理。見た目や衛生面も維持される
親族の立ち入り可否一部施設では面会スペースを併設しており、最期の別れが可能

このような施設を利用することで、家庭でのドライアイス交換作業や不安を軽減でき、葬儀までの時間を安心して過ごすことができます。また、ドライアイスの使用量が少なく済むことで、葬儀全体のコストを抑えるという面でも有利に働きます。

ただし、施設の利用には別途安置料が発生するため、料金体系の比較や事前見積もりの確認が必要です。1日単位で数千円〜1万円前後の費用がかかることが一般的ですが、ドライアイスの毎日の追加や自宅での管理コスト・手間を考えると、費用対効果は十分にあります。

まとめ

葬儀においてドライアイスは、故人の尊厳を守り、火葬までの時間を安全に乗り切るために欠かせない存在です。遺体を保冷する目的だけでなく、適切な温度と環境を保つことで、家族が心穏やかにお別れの時間を過ごすための重要な役割を果たします。しかし使用には注意が必要で、特に二酸化炭素による中毒や事故を防ぐための換気の徹底や、棺内での設置方法には十分な知識が求められます。

また、安置日数や気温、遺体の状態に応じて必要なドライアイスの量も変化し、一般的には1日あたり10kg〜20kg程度が目安とされています。使用方法や保冷効果の持続時間を誤ると、遺体の状態に悪影響が出るだけでなく、予定外の費用がかさむリスクもあるため、事前の正しい理解が不可欠です。

今回の記事では、火葬場の混雑状況や自宅安置の増加といった現代の葬儀事情をふまえ、ドライアイスの必要性、安全対策、費用相場、セット方法までを具体的に解説しました。

大切な人を見送る最後の時間を安心して過ごすために、ドライアイスの正しい知識と準備は避けて通れません。正しい情報をもとに判断すれば、不要な不安や損失を避け、家族全員が納得のいく形で葬儀を迎えられるでしょう。読者の皆さまが安心して次の行動に移れるよう、本記事が少しでもお役に立てば幸いです。

心に寄り添う葬儀をお届けします - とわの杜

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よくある質問

Q. 葬儀で使うドライアイスはどのくらいの量が必要ですか?
A. 一般的には1日あたり10キログラムから20キログラムのドライアイスが使用されることが多く、遺体の状態や季節によって適切な量は異なります。特に夏場や湿度の高い時期には多めの使用が必要となることがあります。また、葬儀日程が延びる場合は継続的な補充が不可欠であり、遺族や葬儀社がその都度判断しながら対応していくことが重要です。

Q. ドライアイスが早く溶けてしまう原因は何ですか?
A. ドライアイスは外気温や設置環境によって昇華速度が大きく変わります。密閉された棺内や通気の悪い室内では二酸化炭素がこもりやすく、保冷効果が下がってしまいます。また、直射日光や風通しの悪い場所に安置されている場合も溶けやすくなるため、適切な設置環境の確保が必要です。ドライアイスの設置場所や通気の確保を工夫することで、冷却効果をより持続させることが可能です。

Q. ドライアイスの補充はどのくらいの頻度が理想ですか?
A. 一般的には24時間に1回以上の補充が推奨されますが、室温や棺の構造、遺体の状態によっては補充回数を増やす必要があります。特に高温多湿な環境では1日2回以上の補充が必要になることもあります。ドライアイスの状態をこまめに確認し、保冷効果が薄れてきたと感じた場合は速やかに補充を行うことが重要です。葬儀社に任せることで、安定した管理が可能となります。

Q. 安置施設を利用すればドライアイスは不要ですか?
A. 冷蔵安置施設を使用する場合、常に一定の低温環境が保たれているため、基本的にドライアイスは使用しません。このような施設では遺体の腐敗リスクを大幅に下げることができるため、精神的な安心感にもつながります。ただし、施設の利用には事前予約や搬送の手配が必要となるため、タイミングと状況に応じてドライアイスとの併用を検討するのが現実的です。

会社概要

会社名・・・とわの杜
所在地・・・〒293-0057 千葉県富津市亀田543
電話番号・・・0439-66-0007